養護教諭の1種と2種の違いは学ぶ年数

学校における「保健室の先生」である養護教諭には1種と2種があります。
その違いはどんなところにあるかと言いますと、大学で学ぶ年数の違いなのです。

つまり、4年制大学で学んだか、短大と言われる2年制大学で学んだかの違いになります。
このように学んだ年数は2年違うのですから、学習内容に差があるのは仕方のないことです。

一種免許状は4年制大学を卒業して「養護教諭養成課程」の必要な単位を取得した人に授与できます。
二種免許状は2年制大学である短大を卒業し、必須科目を履修した人が授与できるものです。

給与の違いもある

公立学校の養護教諭の場合、「地方公務員法」によって給与は決められます。
4年制で学んだ人と2年制で2年間しか学んでいない人では、身に付く知識の量に差があるということで、4年制大学卒の一種免許状を持った養護教諭と短大と言われる2年制大学卒の二種免許状の養護教諭では給与に差が出てしまうのは、仕方のないことです。

いわゆる学歴の差というものが、ここで生じます。
ある地方では、1種と2種では1ヶ月の給与に2万円近く差があるのです。

もちろん、4年制卒の1種の養護教諭の方が初任給からして、2種の養護教諭より高い金額になります。
このように考えますと、少しでも良いお給料が良いと思うのであれば、4年制の大学に行くべきでしょう。

そもそも、入試の問題の難易度から違いますので、4年制大学の人の方が受験勉強にも時間を費やしているということになり、その分の対価として高いお給料が支払われるのです。
1種を授与できた人は4年制大学に通うお金を出してくれた親御さんに感謝しなければいけません。

やりがいは同じ

このように、1種と2種ではお給料面では差がありますが、仕事の内容は同じです。
たとえば、小学校であったら、子供たちにとっては1種2種関係なく養護教諭は頼るべき「保健室の先生」なのです。

子供が休み時間や体育の時間に転んでけがをしたとなったら、手当てしますし、熱があるのであれば、休ませて様子を見て場合によっては親に電話をして連れて帰ってもらうなどの対応が必要です。
様々な業務があり大変ですが、子どもたちに慕われる頼もしい存在ですから、やりがいはあるでしょう。

また、最近は様々なタイプの子供が、心の内の葛藤から教室に入れず、保健室で1日過ごすことがあります。
そんな時、子供にとっては保健室にいてくれる保健の先生の存在がどんなにありがたいことでしょう。
きっと、そのようにデリケートなタイプの子供は保健室の先生が頼りで、いうなれば保健室の先生なしでは、学校に行かれないのかもしれません。

このように、保健室の先生は子供たちにとって、お母さんであり、何でも話せるお姉さんでもあるのです。
1種でも2種でも、誇りを持って頑張りましょう。

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