男性保育士の現状は?
数年前まで、保育士は「保母さん」と言われていましたように、女性がほとんどでしたが、最近は男性保育士が増えています。
その背景に、児童福祉施設でのニーズが増えてきたことがあるのです。
児童福祉施設は官民両方あり、何らかの事情で親と暮らせない子供が職員の世話で暮らす場所です。
職員は保育士や大学で児童心理、教育学などを学んだ児童指導員などですが、心に傷を負った子供は時として暴れてしまうこともあるので、男性保育士の方が力や体力があるためにそのような子供のケアに向いています。
悲しい事ですが、昨今は嫌の虐待等で、このような施設に入る子供が後を絶たないのです。
男性保育士のメリットはたくさんある
今現在、20代以上の子供がいる人は最近の子育て事情を見て変わったと感じているはずです。
何が変わったかと言いますと、父親の育児参加が増えている事でしょう。
20年位前は、父親がお赤ちゃんを抱っこひもで抱っこするなどという光景は見られませんでした。
それが今は、まるでファッションのように父親が赤ちゃんを抱っこしています。
中には母親が荷物を持って父親が子供の面倒を見るという20年前では見られなかったことも、今や日常茶飯事です。
そのようなことから、保育園の送り迎えが父親という家庭も多くなっていますので、同性である男性保育士がいてくれると、父親たちは安心するでしょう。
園での子供の様子なども、聞きやすいはずです。
それに、保育園の男の子たちはよくケンカをしますが、ケンカをする男の子の気持に寄り添えるのは男性保育士ではないでしょうか。
男の子たちも男性の先生になら、自分がどんなに悔しかったかという気もちを話しやすいかもしれません。
また、同じ職員の女性保育士にとっても有難いことです。
保育園の仕事はかなりの力仕事なので、無理をして腰を痛めてしまう女性保育士も多いものですから、男性がいてくれるとその点、助かります。
重いものを持ってもらったり、高いところのものを取ってもらったりできますから力仕事が半減するはずです。
このように男女が助け合う姿を園児に見せるのも良いことで、大きくなったら女の人を助けられる〇〇先生のような大人になりたいと思うような男の子が増えてくれるかもしれません。
このように男性保育士はお父さんたちにとっては良い話し相手、子供たちにとっては大好きな憧れの存在、女性保育士にとっては良い仕事のパートナーになってくれるはずです。
また、園内で保育士同士のカップルが誕生するというのも期待できます。
少子化に歯止めを掛けるチャンスになるかもしれません。
このように、男性保育士のメリットは大きいものです。
もしかしたら、ピアノが苦手で保育士になることを躊躇している男性もいるかもしれませんが、園でピアノを弾くことはないので、ご安心ください。
男性の皆さま、保育士を目指しませんか