小学校教師のキャリアパスは民間と違う?

身分、職制、民間企業には出世という言葉がありますが、小学校教師というとそうした言葉が関係ないように感じます。
通常の公務員は課が変われば当然その課についての仕事を覚える為に勉強が必要となりますが、小学校教師にはこうした課がないため、その勉強も必要ない?と考えがちです。

教員の場合、経験を積んでいけば教師として一人前とみられるのでキャリアということに関しては特に考える必要がないという人も少なくありません。
キャリアということに関しては漠然と経験年数という感覚がある小学校教師にとって、キャリアを積んでいくということが難しいといえます。

小学校教師のキャリアは、自分の中で目標をもって作られるもの

年数がたっていけばやがて学年主任などの立場に立つようになりますが、その他の職業の様に、こういう実績があるから、こういうスキルがあるから課長、部長になった・・・という実績が必要ない世界ともいえます。

そのため、小学校教師がキャリアパスを考えていくということ、仕事に関して積極性をもってより高みに行くということを考えることが難しいといわれるのです。

但し、教師になる時、漠然と教師になったという人は少なく、多くの方が志をもって教師になったのではないかと思います。
僕はこういう教師になりたい、私は○○先生みたいに指導力のある先生になりたいといった夢です。

その夢を実現するために今、努力できているのか、子どもたちに対して真摯に熱意をもって指導できているのか?ということが求められます。
自分の持っていた夢、教師という仕事についての目標など再度頭の中で整理し、本当に自分が理想としていた教師になるかを突き詰めていくことが教師にとってのキャリアパスではないでしょうか。

時には指導スタイルを考え直すことも必要

教師は1年単位で時間が流れていきます。
始動している児童が次の学年に上がると、また新しい1年がやってきます。
そこでしっかりと、今年1年、自分が理想と掲げてきた指導が出来たのかどうか、児童にとって充実した年を過ごせたのかどうかを考えなければ同じことの繰り返しになります。

いったん立ち止まり、自分の指導方法に疑問をもってもっといい指導ができるのではないかと考えることも、小学校教師のキャリアパスを考える上で、必要な事です。

Copyright ©2024すくすくわーくAll Rights Reserved. |サイトマップ